最初の二つの質問

「40歳です。相談してもいいですか」「太っていますが、大丈夫ですか」。最初のメッセージは、この二つの質問だけでした。

どちらも答えは同じです。年齢で断ることはありません。見た目で断ることもありません。服装や見た目の準備も、必要ありません。

本当に怖かったもの

それでも本人は、何度か同じことを聞いてきました。「本当に大丈夫ですか」。

やり取りを重ねるうちに、怖さの中身が見えてきました。断られることより、会った瞬間に相手ががっかりした顔をすること。それを見たら、もう二度と立ち直れない気がする。本人はそう書いていました。

若いころ、体型のことで言われた一言が、ずっと残っているそうです。何を言われたかまでは聞いていません。

これは、言葉で「大丈夫」と何度言っても消えるものではありません。そこで、当日の始め方を決めています。待ち合わせでは長く立ち話をせず、すぐに落ち着ける部屋へ移る。部屋の明かりは、本人の好みに合わせる。

体の話より先に

当日、部屋に入ってから最初の1時間は、体の話をしていません。仕事のこと、最近見たドラマのこと、年下の同僚に気をつかって疲れること。

途中で本人が言いました。「普通に話してますね」。普通に話す時間を取るのは、こちらが最初から決めている順番です。緊張したままでは、どんなに説明しても体の力は抜けません。

その日、本人は卒業しています。

その後

数日後に届いたメッセージには、こうありました。「年齢の数字を見ても、前ほど落ち込まなくなりました」。

劇的に何かが変わったわけではないと思います。ただ、自分を責める理由が一つ減った。それで十分です。

年齢と見た目は、断る理由にならない

40代の相談は、30代までに比べて「相談していいのか」という確認から始まることが多くあります。答えはいつも同じです。相談してください。