ポイント:結婚してから一度もしていない夫婦はいます。「未完成婚」と呼ばれることもあります。理由は、痛みや緊張、夫の側の体の悩み、話すきっかけを逃したことなど、一つとは限りません。体のことは婦人科・泌尿器科で相談できます。二人のことは、夫婦で、または相談の専門家と一緒に考えられます。
結婚しているのに、まだ一度もしていない
結婚する前は「そのうち」と思っていたのに、気づけば何年もたっていた。周りからは夫婦生活があるものと思われていて、誰にも言えない。こうした悩みを抱えている夫婦はいます。
結婚していて、性行為が一度もない状態を「未完成婚」と呼ぶことがあります。病名ではなく、状態を指す言葉です。
どちらか一人のせいにする話ではありません。
よくあるきっかけ
- 痛くて入らない。入れようとすると体がこわばる
- 初めてへの怖さが強く、話題にすること自体を避けてきた
- 夫の側に、勃起や射精についての悩みがある
- 最初にうまくいかず、そのまま触れにくくなった
- 仕事や家事で余裕がなく、時期を逃した
- 性への関心の強さが、二人で違う
きっかけはいくつか重なっていることが多いです。どれか一つと決めつけないほうが、二人で話しやすくなります。
体のことは、医療機関で相談できます
入らない、痛いという悩みは、婦人科で相談できます。診てもらうと、緊張が理由なのか、体のつくりに理由があるのかが分かることがあります。処女でも婦人科には行けます。内診が不安なときは、処女でも婦人科に行ける?を読んでおくと、当日のことが想像しやすくなります。
夫の側の悩みは、泌尿器科で相談できます。
子どもを望んでいる場合は、不妊の相談を受けている医療機関で話すと、夫婦二人のこととして扱ってもらいやすいと言われます。
入らないときの体の仕組みは、挿入できない・入らないときの原因と対処にもあります。
夫婦で話すときに
- 責める言い方を避ける。「どうしてしてくれないの」より、「私はこうしたい」から始める。
- 寝室ではなく、落ち着いて話せる時間を選ぶ。
- 一度で答えを出そうとしない。
- 挿入をゴールにしない。手をつなぐ、触れる、一緒にお風呂に入るなど、できることから。
- 口で言いにくいなら、手紙やメッセージで伝えてもいい。
二人だけで話すのが難しいときは、夫婦関係や性の悩みを扱うカウンセリングもあります。受け方や費用は、相談先によって違います。
自分を責めてしまうとき
「妻として足りない」「普通の夫婦になれない」と、自分を責めてしまう人もいます。けれど、夫婦の形は一つではありません。
二人とも納得しているなら、挿入のない夫婦の形もあります。どちらかが悩んでいて、変えたいと思っているなら、相談する理由はそれで十分です。責める相手を探すより、二人でどうしたいかを話すほうが、先に進みやすくなります。
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